紗夢猫である。私にとって三度目の青山の夏、凛太郎は二度目の夏。
最初の夏は、梅雨どきにセーターを引っ張り出して着るほど寒い日があり、夜半
は冷え込むこともあり、夏中、ほとんど長袖パジャマで過ごした。
二度目の夏は、去年より暑いなと思いながらも、やはり梅雨どきには寒い日もあ
り、凛太郎と一つベッドで共に寝るという悪しき?習慣を崩すこともせず、夜半
は冷え込むので、仲良く寝る日が続いた。ふたりバラバラに寝たのは1日だけだっ
た。
しかし、今年はあまりに暑い。ここ五日ほどめちゃくちゃ暑い。とうとう昨日炬
燵を片付けた。梅雨どきの寒い日は今年は無いと見た。
三日前の夜は、共に寝る凛太郎に腕(かいな)を貸さず、あんた勝手に寝よしと
自分だけ眠りに入ろうとしたら、せつなさそうにクーンクーンとしつこく鳴く。
どうして欲しいのかわからず、シッコかと思い連れていっても違う。このクソ暑
い夜でも私にくっついていたかったようで、抱いてやったら鳴くのを止めた。ど
のみち寝てしまったら、凛太郎は自分の気持ちの良い場所に移動するのが常なの
だが、寝しなはくっついていたいらしい。そうか、寝しなはお母さんにくっつい
て寝ていたいのだな、暑いけれど、まっいいか、そう思った三日前。
huisila huangqiangqi 綺麗な空 香りの感じ 那缕怀念